オオサカジン

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Posted by オオサカジン運営事務局 at

2015年07月31日

今好きなことってありますか?船屋の雑感。仕事かたふり。


3歳の幼稚園児の息子は生まれて初めて、好きな気になる女の子ができたみたいで、家にいるときも幼稚園でも、何とかその子と仲良くなれるように、話せるように考えてる姿を見ると微笑ましく思います。逆に嫌われないように気をつけやと思いながら、まだ言葉やもちろん経験もない中で、見返りや与えられることを望むことなく、純粋に好きな子に向きあってる姿を見ていると、ほんと沢山教えられることがあります。いろんな考え方はあるけど、成長して大人になり、社会人になって、年齢を重ねれば重ねるほど、いろんな現実を考えなければならないので、当然ながら忘れてくる感覚なんですが、好きなことに対して、見返りや成果を第一に考えず、一生懸命向き合うって一番大切で大事な気持ちじゃないかなって思います。自分も小さいころ、単純に船に乗って世界中をまわるといった最初の気持ちを達成するためにガムシャラに船乗りになった気持ちもそうだったように、好きなことに真っ直ぐに取り組む気持ちを一番大事にしたいなとふと思った次第です。

今も船の仕事してますが、単純に船に乗ってというものでなく、また物流を担う船ではなく、観光船の仕事なんですが、正直観光船って不要不急の商品ではっきり言って、現実に明日なくてもだれも困らない(笑)その上、たくさんのお客様をお迎えるのに大変な苦労もあって、またいろんなご意見も沢山いただくことも多く、ほんとにほんとに好きじゃないとできないとできないなって思います。
大学や就職説明会で仕事選びの事で最近沢山の機会
があって、こんなこと言っても古くさくて現実的じゃないと言われそうですが、向き合う何かの一番重要な事じゃないかなと思います。
なんやかんや、いろんなこと考えながら今日もなんかよかったと楽しんでもらえることを第一に考えながら…仕事です。
  
Posted by Suijobus1 at 07:31Comments(0)

2015年07月20日

海の日 船乗りのモットー 学生時代の思い出


昔の学生時代の話になりますが、私の卒業した学校は商船の士官を養成するための全寮制学校で、入学数も全国応募から航海学科が学年でわずか40名しか入学できず、さらにサドンデスではないですが最後に卒業できるのが少ない時は半分程度になり、船員として外国航路の船員になるのも奇跡的に最後まで残った猛者ばかりになります。親から離れて全寮制入学するわけですから、もう早くから親離れして全て自分で行うわけで、船の能力だけでなく生きぬく力はかなり鍛えられます(笑)そんな学校で親代わりはもちろん先達の上級生なんですが、その関わりも大変です。それこそいろんなことを教わります。例えば遭遇して、いろんな所で急に聞かれる問題。船乗りのモットーは?即座に反応しなければならないのが以下の言葉でこれをすぐに答えなければなりません。船乗りは目先がきいて貴重面、負けじ魂、これぞ船乗りです。が答えで大声で即答。そしてさらにもうひとつも急に聞かれます。学生四針は?すぐさま至誠一貫、率先敢闘、責任完遂 和心一致ですと…これも大声で即答しなければなりません。今となっては学生らの戯言のような気もしますが、歴史ある学校でこれが昔から引き継がれてきたのも単なる言葉遊びでない気がします。確かに今でも身体に刷り込まれ、最近スマートでなくなったのは問題ですが(笑)船員仕事の理想モデル、社会人としてすべきことにも関係して、おおげさにいうと生き方までもこの言葉で学んだ気がします。

まあ自慢じゃないですが、おかげでこのブログに書いてあるように日本を離れて海外で船乗り生活できたのかもしれません。もちろん船の先輩方も尊敬できる方々がたくさん。確かにつらくて大変でしたが今の自分はこのおかげだと思います。海の日、今日は子供さんは無料でした。昔の自分のように死んだ親父にこの同じ大阪港で船乗りになると話した思い出を現実に。子供さんの中から海外の船に乗る船員が生まれるのを楽しみにしたりしてます。
海の日無事終わります。ありがとうございました。

  
Posted by Suijobus1 at 19:55Comments(0)

2015年07月18日

観光と船


台風が通過して、ひとまずバタバタが終了です。船員であれば気象はつきもので、もちろん、命や船の財産を守るためそれを学習するのは当然のことで、学校の時も気象特論の授業や同期の今も海外の船で船長やってる人間なら気象予報士までもってるのはいたりします。ただ理論上と実際の結果はほんと確実に予想できないのが現実で、知識と経験値の大きさが重要になります。ただ水上バスでも過去の気象や海外の予報をもとに過去の天気図から高層気象あれやこれやいいながら安全を第一優先に考えますが進路はやはりいうところの'当てもん'になりますが…
実は、船の遊び方をいろいろ考えるのに、これと似てるといえます。満足度をあげるためのイベントや楽しんでいただく提案を考えるのも過去の経験や今の状況をたくさん情報収集しながら、いろんなところでの商品をみたりして、ほんとうに考えぬいて提案していくのですが、悲しいかなこれも当てもんです(笑)前述の話ではないですが、いろんなチャンネルで勉強したり研究するのですがやはり難しい。一番大事な事は自分が楽しめるのが当然なんですが、今時代はそれだけではないんですよね。船の観光ってほんとうに難しいです。

  
Posted by Suijobus1 at 22:36Comments(0)

2015年07月09日

街歩き、水上バス観光


夏のシーズン 水上バスの楽しみ方を私的感覚からさらっと…途中入社で社外の人間として水上バスを見ていたこともあってその感覚からいくと、まず乗ろうという動機がありますのでそれから…大阪の人で例えば彼女とか奥さん、友人と1日市内遊びの想定。大阪城のりば出発で昼ごろに淀屋橋までの20分コースで移動。大阪の水辺が変化したことを短時間で感じるコースです。
淀屋橋で降りて、今変わりつつある北浜淀屋橋界隈をうろうろ、川床のお店や新しい人気のレストランやコーヒーショップに入るもいいですが、私的おすすめはブログでも書いてます、ルポンドシェルで食事。その後はテイクアウトコーヒーで中之島水辺を散歩しながらぶらっともいいですし、そのまま北浜からここがポイント、メインの御堂筋以外の中に入った(三休橋筋とか他の筋)南北の道の筋をまっすぐ南までぶらっと..あとは地方からの人案内でしたら定番の南なんば、心斎橋とかに案内してもいいですし、ここでポイントが水上バスはじめとする低姿勢目線から通天閣でもなんでもいいですが高いところに行って高い目線の両方見てみらうのが街観光倍増です。大阪の人でしたら、変化の早い西区周辺から堀江にとかも楽しいですし、休日でしたらほんと静かでそれと意外に町歩き、お店や空間の新たな発見もたくさんあります。アプリで昔の古地図を今に照らし合わせて歴史散歩の歴史好きのコースもできますのでいろんな応用もできます。
今だったら特集の雑誌もありますが、カキ氷を途中で食べたりしながら(笑)水上バスも定番ながらも意外に利用されていない、新たな発見の場所でもあります。水ブラ、街ブラ新たな発見いかがですか?

1人で街歩きの場合、自分は古い時代のイメージでライカのバルナックで撮影したりしてます。出来上がった写真は昔の世界。いいですよ。

  
Posted by Suijobus1 at 09:15Comments(0)

2015年07月01日

ムシムシの気候。カブト虫、海外荷役。海外船員の時


今日のようなムシムシした日になるとコロンビアのツルボという場所で荷役したことを思い出します。ここは岸壁はなく、沖にイカリをいれてはしけが周りを囲んで荷役するのですが、ステべ(荷役労働者)がワンギャングが100人くらいいて300人くらい乗船しますので大変です。船の中はわんさか人がいますが働いているのはわずかで、夜になるとワケありの若い女性も百人近く乗船してくるのであっという間に船が一つの街みたいになり、宴会するのもいれば踊ってたり、それこそ祭りです。もちろん荷物を積むために来てるので荷役当直で管理をするのですが、徹夜で荷役もそうなのですが、大変なのがまずその女性達、当時私も若いですが、私達士官は部員さんと呼ばれる乗組員に指示する立場にあり外国の若い乗組員がその女性達が船内に進入するのを阻止するのにも目を見張らなければなりません。彼らはパーティをするだけというのですが、実はコロンビアで特に当時有名なものそれは麻薬で彼らの部屋に隠して知らない内に密輸させる目的もあるからです。まんまと密輸に協力させられると船はアメリカで指し止めされ、士官は数年裁判に付き合わないといけなくなり大変です。船に武装兵士も乗船、いわゆる組織とのいわくもあり、日本では考えられないような状態で危険地帯としても有名な場所です。部屋に入らそうとさせる現地の者とコロンビアは南米3Cと呼ばれる美人の産地、女性や部員も敵になり(笑)ほんとに大変でした。それと密航者。揚げ地がフロリダでとんでもないところに隠れます。荷物の中に入り込んだり、窒息しそうなホールドまでそれも目を見張らなければならず、もうクタクタです。無事終わり出航なのですが次に大変なのが、実はカブト虫です。夜間荷役するので照明に数百以上集まり、船に潜んでるのですが、船のバラストと呼ばれる調整タンクもその地の生き物を運ぶ可能性もあり外来種を持ち込まないように厳しくされており、このカブト虫も揚げ地のフロリダも外来種害虫で、万が一生きているのが見つかると大変なので到着までの3日間はカブト虫探しになります(笑)そしてようやく到着。入国手続きと恐怖の農林水産省にあたるUSDAの査察官と船を周ります。ドキドキしながら一緒にまわるとあれだけチェックしたのにカブト虫がモソモソ歩いてでてきます。ここぞと役人が笑いながらHello Beatle !!その瞬間に荷物をあげずにまたあの場所へそのまま戻るのが決定です。以前のブログ航海日誌にも書きましたがこの航海では、出航後記入はNo stowaway and Beatles around her なんですが…
ちなみにこの場所はサイトや海外の番組でも荷役風景がドキュメンタリーで放映されたりしてます。  
Posted by Suijobus1 at 09:53Comments(0)