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2015年06月19日

航海日誌って?コロンブスの日記も

航海日誌って?コロンブスの日記も
陸上では営業日報や作業日誌と呼ばれるような同じものが船には備えつけられてますが、それを航海日誌と呼んでおります。ただし、少し違うのがその内容。時間毎の気象状況や船の動静中心に24時間記載されるのが変わったところです。航海日誌も実は船や会社、航行区域によっても違います。水上バスやサンタマリアなんかは独自のフォームで作成されておりますし、他の内航船でも標準仕様の他、会社独自もあると聞いております。その中でも特に外国航路の船は標準が英語記載ですが、パナマ船籍でしたらパナマニアンログブックやそれぞれいろんなものがあり、会社やチャーターによっても微妙に変えたりするのですが、ほぼ定型的に使われる内容やルールに規定される記載内容は変わらないようになっております。ただここでも船はもともと短時間で効率よく必要事項を当直中の士官が記入しなければならずかなり省略してます。例えばコース92度に変更であればa/c 092。灯台を24度4マイルに見てコースを124度にセットしたならObs'd 〜l't h⚪︎ on 024 4'とか船の出航だとロープを全て放ちパナマからアムステルダムに向けて出航したならLet'go all shore lines left on panama for Amsterdam、到着だったらMade her fast all lines arrived at Honoluluとか簡単に省略文字を加えながら記載していくようになります。
航海日誌って?コロンブスの日記も
英文法とは違うのもあるので実際過去乗船していた船でチャーターの会社側からスーパーカーゴのアメリカ人が乗船しててそのとき船も飛行機と同じで時刻改正があってその記載で1時間時計を進めて、Ship's clocks ahead 1hと記載するのですが、その航海日誌を見て、サードメイトこれはおかしい、ship's clocks will be ahead one hourだろうと指摘され説明するのに苦労した思い出もあります。現在のサンタマリアは日本語で記載しますが、昔のコロンブスの日記 carta de colon が航海日誌と言われてますのでスペイン語バージョンを作ったら(笑)と思ったりしてます。航海日誌の記載の定型文の中で一番すきな言葉、航海当直1日しめくくりで記載する船内巡視異常なしという文言が好きでおつかれさまという気持ちになります。その言葉はRounds made alls well.です。
航海日誌って?コロンブスの日記も
Posted by Suijobus1 at 13:37│Comments(0)
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